TOEIC600点は、英語学習にチャレンジする方にとって大きな目標の一つです。600点は「Elementary Proficiency Plus」のレベルに相当し、ある程度のコミュニケーション能力を持つことを証明します。
…と言われても、ちょっとイメージしづらいですよね。この記事では、独学でTOEIC950点のスコアを持つ僕が、600点のリアルな情報と効果的な勉強方法を解説します!TOEIC600点よりも基礎の勉強に関しては、下記の記事も参考にしてください。
TOEIC600点は基礎英語力の証明!
TOEIC600点が具体的にどんなレベルかをまずは解説します。
TOEIC600点のレベル感
TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は、ビジネス環境で必要とされる英語運用能力を測定する世界的に認知されたテストです。990点満点のスコアは、リスニングとリーディングの2つのセクションで評価され、それぞれ495点満点となっています。
その中でも600点は、国際的な英語力の指標であるCEFR(セファール)ではB1レベルに相当し、基本的なビジネスコミュニケーションが可能なスキルがある、とされています。
今は950点という高得点を取れるようになった僕ですが、かつてはTOEIC600点を目指して勉強に励んだ経験ももちろんあります。実際に達成した後の感想としては、「実践的な会話やリスニングはかなり厳しいけど、英語の基礎力は備わっている」という感覚でした。
TOEIC600点では、特にビジネス場面なら、ネイティブの会話を聞いても「全体として何を言っているかよくわからない」と感じることが多いです。
簡単な日常英会話だと、ある程度の意味がわかる、お決まりの表現を使えば自分も少し話すことができる、というイメージです。
パッと聞いた感じでは「あんまりTOEIC600点って役に立たないんだ…」と感じるかもしれませんが、TOEIC600点は英語の基礎的な語彙力・文法力があることを示しているので、まずはこのレベルの知識を徹底的に習得することが今後の英語力の伸び方に関わってきますよ。
このサイトは「独学」をテーマにしていますが、英語の独学でとにかく大事なのは、まずはインプットを重視するということです。
知らない単語は喋れないし、聞けないし、書くことも読むこともできません。とにかくまずはインプットが大事なんです。
その点では、TOEIC600点が取れるということは、基礎的なインプットに成功していることを意味するので、英語学習初心者の方がまず目指すべきスコアと言えます。
TOEIC600点は使える資格?
TOEIC600点は、ハッキリ言うと、就職や転職、大学進学などではほとんど使えません。
先ほど解説したように、TOEIC600点は実践力はかなり限られるものの、英語力の基礎はあることを示すスコアです。
就職では730点以上のスコアがないと他の候補者と勝負できないことが多いですし、転職ならもっと高いスコアが必要になることも珍しくありません。
さらに、大学や大学院進学でTOEICを活用する場合も、600点台では厳しいことが多いです。
TOEIC600点は「役に立つから取る」というよりも、長い英語の勉強の中での1つの通過点として捉え、目標とすることが大切です。
TOEIC600点達成のための効果的な学習法
ここでは、TOEIC 600点を目指すには、具体的にどのように勉強を進めればいいかを解説します!
単語力と文法力の強化
TOEIC600点を狙うなら、まずは単語力と文法力の強化が欠かせません。
単語学習では、TOEIC頻出単語を中心に、意味だけでなく用法まで理解することが重要です。単語帳やアプリを活用して、繰り返し練習を行いましょう。
独学の場合は、実際の問題集から出てきた知らない単語をピックアップし、オリジナルの単語帳を作る勉強方法もおすすめです。自分の弱点に特化した教材がお手軽に作れてしまいます!
文法学習には、基本ルールの習得と、TOEIC特有の問題パターンの理解が求められます。市販のTOEIC文法問題集を使って反復練習を行い、知識を定着させましょう。間違えた箇所は徹底的に復習し、同じミスを繰り返さないようにすることが肝心です。
TOEIC600点を目指していた時、僕は薄めの文法問題集を1冊完璧にマスターすることを目標に勉強を進めていました。地道かつ実現可能な努力の積み重ねが文法力アップに繋がったと実感しています。
リスニング力とリーディング力の向上
TOEIC600点を取るには、リスニング力とリーディング力の向上も必要です。
とはいえ、このレベルの勉強方法としては、とにかくインプットを重視する必要があります。ディクテーションやシャドーイング、速読といった高度なトレーニングは600点取得にはオーバーワークになる可能性が高いです。
僕はTOEIC600点を取った時は学生だったので、通学時間を利用して、スマートフォンでリスニング問題を解いていました。
リスニング教材は自分のレベルに合ったものを選ぶことも重要です。難しすぎても、簡単すぎても効果的な勉強とは言えません。適度な難易度で、着実にステップアップできるような教材を探してみてください。
「なんとなくわかるけど細かくは聴けない」くらいのレベルがこの段階での勉強方法にはおすすめです。
リーディングパートに関しては、600点の段階では特化したトレーニングよりも、やはり単語と文法のインプットを優先することをおすすめします。
極端な話、600点レベルの単語帳と文法問題集を完璧に覚えれば、本番直前に何回か模試を解いておくだけでも600点に到達することもできます。
模擬問題集の活用と進捗管理
自分の実力を知るためには、定期的に模擬問題集を解いてみることも大切です。本番形式の問題を解くことで、パートごとのタイムマネジメントの感覚が身につき、試験当日の緊張にも慣れることができます。
TOEICの学習を始める前に1回、直前に数回模擬問題集を解くのが個人的におすすめの勉強方法です。
勉強の最初の段階での模擬問題集のチャレンジは、現状の課題を把握するのに役立ちます。
一方、試験直前の結果は、自分の弱点を知るための貴重なデータです。苦手なパートを重点的に復習し、同じようなミスを繰り返さないことが大切。また、解答時間の配分にも気を付け、効率的に点数を稼ぐ練習をしましょう。
学習の進捗管理も大切なポイントです。目標スコアまでのプロセスを小さなステップに分け、日々の学習記録を付けるようにしましょう。客観的にデータを見返すことで、自分の強みと弱点が見えてきます。
僕は1ヶ月ごとに目標を立て、週間スケジュールを作成していました。毎日の学習内容と時間を記録し、月末に振り返りを行う習慣が自然と身につきました。
TOEIC600点に関するよくある質問
リーディングが最後まで解けないけど、どうしたらいい?
TOEIC600点の段階では、リーディングパートで最後まで到達できなくても問題ありません。
むしろ、解ける問題をしっかり解き切ることを意識しましょう。
ただし、TOEICは少し特殊な採点で、何問当たれば何点というよりも、正答数と得点の関係に幅があるのが特徴です。そのため、時間がなくてもとりあえずマークしておくことをおすすめします(いわゆる「塗り絵」)。
TOEIC600点で英会話レッスンは必要?
この段階での英会話レッスンの導入は、むしろインプット学習の時間が確保できず、中途半端な学習になる可能性があります。
600点台を目指す場合、まずはインプットを重視して学習を進めてくださいね。
この段階でおすすめのアプリやスクールはある?
僕の経験上、600点台の取得を目指す際に課題となるのは、インプット学習の習慣化です。まずはスタディサプリのようなスキマ時間にできるアプリで英語学習に慣れることをおすすめします。詳しくは下記の記事をご覧ください。
【まとめ】目指せ!TOEIC600点
TOEIC600点は、基礎英語力の証明として、特に英語所学者にとってとても意味のあるスコアです。この目標を確実に達成することで、今後の英語の勉強の見通しが立てやすくなります。
さらなる高みを目指すための重要な一歩が、この600点というスコアなんです。勉強方法としては、特にインプットを意識して学習を進めてください。
この記事を読んでいただいた皆さんがTOEIC600点の目標を達成することを願っています!
次の700点台へのステップアップについては、下記の記事もぜひ参考にしてください。