TOEICとIELTSの違いとは?英語試験選びに迷っている方へ

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英語太郎
英語マスター
14歳から英語の勉強法を追究しているアラサー。2024年TOEICの最新スコアは950。英検1級、高校時代は独学で京大模試で英語1位などの成果を挙げている。家庭教師や塾講師としての指導経験も豊富。最終学歴は京大理系の修士課程修了。

英語学習に励んでいる皆さんの中で、TOEICとIELTSのどちらを受験すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?僕自身、TOEIC950点を取得するまでの道のりで、この2つの試験の違いについていろいろ調べる機会がありました。

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この記事では、その経験を活かして、TOEICとIELTSの違いについて詳しく解説していきます。それでは、さっそく本題に入っていきましょう。

目次

TOEICとIELTSの基本的な違い

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まずは、TOEICとIELTSの基本的な違いについて説明します!

TOEICは、主にビジネス英語能力の測定を目的とした試験です。日本をはじめとする非英語圏のビジネスパーソンにとって、非常に馴染み深い試験といえるでしょう。

一方、IELTSは、アカデミックな場面や移住に必要な英語力を測定するための試験です。海外留学や英語圏への移住を考えている人にとって、避けて通れない重要な試験となっています。

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ちなみにTOEFLとIELTSは目的は似ていますが、前者がアメリカ英語を中心とする地域での活動に役立つのに対し、IELTSはイギリス英語圏で役立つことが多いという特徴があります。

試験の構成も大きく異なります。TOEICは主にリスニングとリーディングに焦点を当てており、スピーキングやライティングは別試験として提供されています。

これに対し、IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を全てカバーする統一試験となっています。

スコアの表し方も違います。TOEICは990点満点のスコア制を採用しているのに対し、IELTSは9.0を最高点とするバンドスコア制を使用しています。

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では、それぞれの試験についてもっと詳しく見ていきましょう。

TOEICの特徴

TOEICの目的と活用シーン

TOEICは、ビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力を測定することを主な目的としています。僕の経験から言えば、日本の多くの企業がTOEICスコアを重視していることは間違いありません。

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実際、僕が就職・転職活動をしていた際も、多くの企業がTOEICスコアを採用の基準の一つとして設定していました。また、社内での昇進や海外赴任の条件としてTOEICスコアが使われることも珍しくありません。

TOEICの特徴は、基礎的な英語力から高度なビジネス英語まで幅広くカバーしていることです。そのため、英語学習の初心者から上級者まで、自分の現在の英語力を客観的に評価するのに適しています。

また、TOEICは語彙や文法の知識に重点が置かれた試験でもあります。ビジネス文書や会話で使用される表現や単語が多く出題されるため、ビジネス英語の学習にも役立ちます。

TOEICの試験構成

TOEICの試験は、リスニングセクションとリーディングセクションから成り立っています。

リスニングセクションは45分間で100問あり、短い会話や発言を聞いて質問に答える形式になっています。僕が初めて受験したときは、ネイティブスピーカーの早い英語に戸惑いましたが、慣れてくると実際のビジネスシーンでの会話力向上にも役立つと感じました。

リーディングセクションは75分間で100問あり、長文読解や文法問題などが含まれています。ビジネス文書や電子メールの読解問題も多く、実践的なビジネス英語力が試されます。

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TOEICのスピーキングとライティングテストは別途申し込みが必要で、オプションの試験として提供されています。しかし、多くの企業や組織では、標準的なTOEICスコア(リスニングとリーディング)のみを評価基準としているのが現状です。

IELTSの特徴

IELTSの目的と活用シーン

IELTSは、主に海外留学や移住を目指す人向けの試験です。

IELTSのスコアは、英語圏の大学や政府機関で英語力証明として広く使用されています。特に、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの国々では、大学入学や就労ビザの取得にIELTSスコアが求められることが多いです。

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IELTSには、アカデミック用途と一般用途の2種類があります。アカデミックモジュールは大学や大学院への入学を目指す人向けで、一般モジュールは移住や就労を目的とする人向けです。どちらを選ぶかは、自分の目的によって決めることができます。

IELTSの特徴は、英語圏での生活や学習環境に適応できる力を総合的に測定することです。そのため、単なる英語力だけでなく、批判的思考力やコミュニケーション能力も問われます。

IELTSの試験構成

IELTSの試験は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションから構成されます。

リスニングセクションは約30分間で40問あり、日常会話や学術的な講義などを聞いて解答します。TOEICと比べて、より多様な場面での英語理解力が試されます。

リーディングセクションは60分間で40問あり、長文読解問題が中心です。アカデミックな内容や一般的な話題について、深い理解力が求められます。

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ライティングセクションは60分間で2つの課題があります。課題1ではグラフや図表の説明、課題2ではエッセイ形式の論述が求められます。僕がIELTSの模擬テストを受けた際、このセクションが最も難しく感じました。論理的な文章構成と、適切な語彙の使用が重要です。

スピーキングセクションは11〜14分間の面接形式で、試験官と直接対話します。日常的な話題から抽象的なテーマまで、様々な質問に答える必要があります。

こうした4技能を総合的に評価することで、IELTSは受験者の実践的な英語力を測定しています。

TOEICとIELTSのスコアの違い

TOEICスコアの特徴

TOEICのスコアは5点刻みで表示され、990点満点です。リスニングセクションとリーディングセクションそれぞれ495点満点で、合計して総合スコアが算出されます。

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一般的に、TOEICスコアが高いほどビジネス英語に精通していると評価されます。僕の経験では、多くの日本企業が600〜800点を採用や昇進の基準として設定しています。たとえば、僕が就職活動をしていた際、ある外資系企業では最低でも750点以上のスコアが応募条件でした。

TOEICスコアの有効期限は2年間です。しかし、企業によっては有効期限を過ぎたスコアでも参考程度には評価してくれることもあります。

IELTSスコアの特徴

IELTSのスコアは、1.0〜9.0のバンドスコアで評価されます。各セクション(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)ごとにスコアが出され、それらの平均値が総合スコアとなります。

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9.0はネイティブスピーカーと同等のレベルを示し、6.0以上が多くの大学の入学要件となっています。たとえば、僕が調べたイギリスの大学では、学部によって6.5〜7.5のスコアが求められていました。

IELTSスコアも有効期限は2年間です。留学や移住の申請の際には、有効期限内のスコアを提出する必要があります。

IELTSの特徴的な点は、バンドスコアごとに詳細な評価基準があることです。たとえば、ライティングセクションでは、課題達成度、一貫性、語彙の使用、文法の正確さなどが細かく評価されます。このため、スキルごとの強弱が明確に反映されるのがIELTSの特徴といえます。

TOEICとIELTSのどちらを選ぶべきか?

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ここまでTOEICとIELTSの特徴について詳しく見てきましたが、では実際にどちらの試験を選ぶべきなのでしょうか?僕の経験を踏まえて、いくつかのポイントをお伝えします。

まず、将来の目標を明確にすることが重要です。留学を考えているのであれば、IELTSを選ぶことをおすすめします。IELTSは世界中の大学で認められており、特に英語圏の大学への留学には必須の試験です。

一方、日本国内でのキャリアアップを目指しているのであれば、TOEICが適しているでしょう。多くの日本企業がTOEICスコアを評価基準として採用していますし、ビジネス英語に特化した内容は実務にも直結します。

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アカデミックな英語力を磨きたい場合は、IELTSの方が有利です。IELTSは4技能をバランスよく評価するため、総合的な英語力の向上につながります。特に、ライティングやスピーキングの力を伸ばしたい人にはIELTSがおすすめです。

ただし、試験の形式や受験料、試験の難易度なども選択の基準になります。TOEICは1回7,810円で比較的受験しやすく、頻繁に試験が行われています。一方、IELTSは試験の間隔が空いていることが多く、受験料も2万円超えでTOEICより高めです。

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僕自身の経験を言えば、最初はTOEICから始めて、ビジネス英語の基礎を固めました。その後、留学も視野に入れてIELTSにも挑戦しました。このように、段階的に試験に挑戦していくのも一つの方法だと思います。

TOEICとIELTSのよくある質問

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ここでは、TOEICとIELTSについてよく聞かれる質問に答えていきます。

TOEICとIELTSはどちらが難しいですか?

一般的に、IELTSの方が難しいと感じる人が多いです。僕も両方の試験を経験しましたが、確かにIELTSの方が総合的に難易度が高いと感じました。

IELTSは4技能を測るため、スピーキングやライティングなど、アウトプットの能力も求められます。特に、ライティングセクションでは論理的な文章構成力が必要で、これは多くの日本人学習者にとって難しいポイントです。

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一方、TOEICはリスニングとリーディングが中心のため、特に会話力やライティングスキルを求められません。また、ビジネスシーンに特化した内容なので、ビジネス経験がある人にとっては取り組みやすい面もあります。

ただし、どちらが難しいかは個人の英語力や得意分野によっても変わってきます。僕の場合、リーディングが得意だったので、TOEICの方が高得点を取りやすかったです。

IELTSのスコアはどのくらい必要ですか?

IELTSのスコア要件は、目的や申請先によって異なります。一般的に、海外の大学への留学では6.0〜7.5のスコアが必要とされることが多いです。

移住申請の場合も国やプログラムによって異なりますが、多くの場合6.0以上のスコアが要求されます。オーストラリアの永住権申請では、職種によって要求スコアが変わりますが、最低でも6.0以上が必要です。

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ただし、これらは一般的な目安であり、具体的な要件は必ず志望先の大学や移住先の国の公式情報を確認することをおすすめします。僕も留学を考えていた時期に各大学のウェブサイトを細かくチェックしましたが、同じ大学でも学部や専攻によって要求スコアが異なることがありました。

TOEICスコアはどうやって上げるべきですか?

TOEICのスコアアップには、以下のような方法が効果的です。僕自身、これらの方法を実践してTOEIC950点を達成することができました。

まず、リスニングとリーディングの練習を重点的に行うことが大切です。TOEICは時間との勝負なので、素早く正確に問題を解く力が求められます。そのためには、大量の問題をこなして慣れることが重要です。

次に、公式問題集を活用して模擬試験を多く受けることをおすすめします。実際の試験と同じ形式で練習することで、本番での緊張も軽減されますし、時間配分の感覚も掴めます。僕は本番の1ヶ月前から週1回のペースで模擬試験を受けていました。

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また、TOEICでよく使われる単語やフレーズの暗記に時間をかけることも効果的です。こうした一連の学習ができるアプリについては、下記の記事を参考にしてください。また、スクールについては個人的にはトライズがおすすめです。

TOEICとIELTSはどちらが就職に有利ですか?

一般的に日本国内での就職ならTOEICの方が有利です。多くの日本企業がTOEICスコアを採用や昇進の基準としているからです。

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僕が転職活動をしていた時、「TOEIC●●●点以上」といった具体的な基準を設けている企業も多く見かけました。

一方、海外での就職や、海外とのやり取りが多い職種を考えている場合は、IELTSの方が有利になることもあります。IELTSは英語圏の国々で広く認知されており、実践的な英語力の証明になるからです。

就職先の企業や業界によって求められる英語試験は異なるので、志望する企業の採用情報をしっかりと確認することが大切です。

両方の試験を受ける必要がありますか?

一般的には、どちらか一方の試験で十分な場合が多いです。

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僕の経験から言えば、最初はTOEICに集中して高得点を取ることをおすすめします。TOEICは日本国内で最も認知度が高く、多くの企業で評価基準として使われているからです。

しかし、海外留学や英語圏への移住を考えている場合は、IELTSの受験も視野に入れるべきでしょう。僕自身、TOEICで高得点を取得した後、留学も考えてIELTSにも挑戦しました。

また、より総合的な英語力を身につけたい場合は、両方の試験を受けるのもおすすめです。TOEICでビジネス英語の基礎を固め、IELTSでアカデミックな英語力や4技能をバランスよく伸ばすというアプローチです。

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ただし、両方の試験の準備には時間とコストがかかるので、自分の目標と照らし合わせて慎重に判断することが大切です。

まとめ

ここまで、TOEICとIELTSの違いについて詳しく見てきました。

TOEICとIELTSは、それぞれ異なる目的で設計された試験です。TOEICはビジネスシーンでの英語力を測定するために最適で、特に日本国内でのキャリアアップを目指す人に適しています。一方、IELTSは留学や移住に必要な英語力を測る試験で、海外での学習や生活を考えている人には欠かせません。

どちらの試験を選ぶかは、自分の目標に合わせて慎重に判断することが重要です。日本国内でのキャリアを考えているならTOEIC、海外留学や移住を考えているならIELTSが適していると言えるでしょう。

英語太郎

皆さんも、自分の目標に合った試験を選び、着実に英語力を伸ばしていってください!英検など他の資格も含めた比較は下記の記事を参考にしてください。

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