【体験談】ChatGPTで英会話の独学は可能?メリットとデメリットを徹底解説

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英語太郎
英語マスター
14歳から英語の勉強法を追究しているアラサー。2024年TOEICの最新スコアは950。英検1級、高校時代は独学で京大模試で英語1位などの成果を挙げている。家庭教師や塾講師としての指導経験も豊富。最終学歴は京大理系の修士課程修了。

英会話を身につけたいと思っていても、忙しい日常生活の中で時間を確保するのは難しいですよね。

英語太郎

英語学習独学派の僕も長年、仕事に追われる毎日で時折しんどい思いもしながら学習を続けてきました。

そこで最近、話題の生成AI、ChatGPTを使って英会話の練習が気軽にできると噂を聞いたので、15年以上英語・英会話を独学で学んできた僕も体験してみました。

本記事では、僕の体験をもとに、独学の観点から見たChatGPTでの英会話の勉強のメリットとデメリットを詳しく解説します。

目次

そもそもChatGPTとは?

まず、ChatGPTとはどんなものなのか、基本的な理解を深めておきましょう。

簡単に説明すると、AI技術を使って人間と自然な対話ができるチャットボットです。驚くほど多彩な知識を持ち、言葉のキャッチボールが上手いのが特徴です。ChatGPTの公式サイトは下記のボタンからアクセスできます。

英語太郎

英語学習においては、僕の感覚ではChatGPTはまるで専属の外国人講師のようで、ユーザーの英語力に合わせて、丁寧かつ迅速に表現を添削してくれます。

とはいえ、今回体験して感じたのが、英会話学習という点では課題があるかな、ということでした。

【注意点】ChatGPTを使った英会話学習は「やりづらい」のが本音

正直なところ、ChatGPTを使えば英会話がマスターできる、というわけではありません。

英語太郎

僕が実際に試してみた感想としては、ChatGPTはあくまで補助的なツールであり、これだけに頼っていては上達に限界があると感じました。

ChatGPTで英会話の勉強をしようとすると、「やりづらい」のが率直な感想です。

英会話の練習をするにしても、シチュエーションなど基本的にはユーザー側である程度指示を出す必要があるのが少し面倒ですし、学習記録が残るわけでもないので、漠然とした勉強になりやすいと感じました。これならアプリストアで手に入る英会話アプリの方がいいかなと。

とはいえ、ChatGPTを補助的に活用すれば、英語学習の効率を高めることができることも実感しました。以下では、ChatGPTの長所と短所を見極めながら、独学においてどう役立てるかを解説します。

体験してわかったChatGPTを使う英会話学習のメリット

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まずはChatGPTを使うことで、僕が感じた大きなメリットをご紹介します。

ミスのフィードバックが迅速

「この表現は合っているのだろうか」「もっと自然な言い回しはないかな」と、英会話の表現で迷った経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

ChatGPTの素晴らしいところは、文法や語法のミスを即座にフィードバックしてくれることです。細かな誤りも一つひとつ丁寧に指摘してもらえるので、効率よく表現力が磨けます。

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英会話だけでなく、メール文を添削してもらったり、ライティング力を高めるための補助教材としてかなり役立ちそうです。

幅広いトピックに柔軟に対応可能

オンライン英会話や英会話スクールでは、一定期間、日常会話やビジネス英会話など、同じシリーズの教材を進めていくことになります。

その点、ChatGPTは多彩なトピックをカバーしている上に、「前回は日常英会話だったけど今回はビジネス英会話」というように、柔軟にレッスン内容を変更することができます。

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ただ、英会話初心者の場合は体系的なカリキュラムで学んだ方が効率がいいので、初級レベルにおいてChatGPTでの勉強はちょっと自由すぎる印象です。

質問し放題

対人の英会話レッスンだと、時間も限られていますし、講師に気を遣ってあまりたくさんの質問ができないと感じる方も多いのではないでしょうか?

ChatGPTなら文法や他の言い回しの提案など、いくらでも自由に質問ができるので、英語学習における疑問点の解消ツールとしてはかなり優秀だと感じました。

会話した内容は文字として残る

スマホを利用してChatGPTと英会話を楽しんだ後、画面を見てみたら下記のように話した内容がすべて文字となっていました。

英語太郎

話し終わった後に復習できるのはかなり嬉しいですね!オンライン英会話も全部こんな風に文字起こしされたらいいのにと思いました。

体験してわかったChatGPTを使う英会話学習のデメリットと注意点

英会話学習の補助的なツールとして便利な一方で、ChatGPTにはいくつかの注意点もあります。ここでは僕が使ってみて気づいたデメリットを解説します。

一般論以外は情報の正確性・最新性に注意

まず注意したいのが、ChatGPTの返す情報が常に正しいとは限らないことです。

特に無料版だと、最新のトピックや専門的な内容については、誤った知識が混ざっていることが多いと感じました。

英語太郎

英会話の途中で、この記事執筆時点でのジブリの最新作「君たちはどう生きるか」の話をしようとしたら、無料版では最新作は「アーヤと魔女」と答えてきました。

今回、思い切って課金したので、有料版”ChatGPT 4o”に最新作を聞いてみると、こちらはウェブ検索をしてくれて、ちゃんと下記のように「君たちはどう生きるか」だと答えてくれました。

英語太郎

有料版は無料版よりはるかに精度が高い印象でしたが、かといって英会話学習ツールとして課金に値するかと言われるとそこまでではないかな…という印象です。

学習記録は残らない

ChatGPTでは柔軟で自由度の高い英会話の練習やライティングの添削が可能ですが、学習記録は残らないため、かなり漠然とした学習になりやすいです。

英語太郎

独学では、「TOEIC700点!」など明確な目標を立ててそこに向かっていくイメージの学習が必要ですが、ChatGPTでの学習はその道のりが見えてこないので、メインの教材にはなれないかなという印象です。

ニュアンスを伴う会話は難しい

ChatGPTは言葉のキャッチボールはとても上手ですが、微妙な感情のこもった会話はやはり難しいです。特に「喜怒哀楽」を表現するような、ニュアンスが重要なコミュニケーションは苦手な印象を受けました。

英語太郎

英会話アプリの中ではこうした喜怒哀楽に関する表現やシチュエーションをしっかり扱っているものもあるので、その点ChatGPTは少し物足りなさを感じます。

パソコン版(Chrome)は読み上げるだけ

今回、パソコンではChromeから、スマホはiPhoneのアプリを使用してChatGPTの英会話を体験してみました。

Chromeの方は拡張機能を入れて体験しましたが、あくまでも文字を読み上げるだけ、という感じで、「英会話」には程遠い印象でした。

一方、iPhoneからは公式アプリ内で音声認識をしてくれて、スムーズな会話ができます。

ChatGPTに向いている人、向いていない人

ここまで説明したメリット・デメリットをもとに、ChatGPTを使った英語学習が向いている人、向いていない人についてお話しします。

ChatGPTの英会話が向いている人

リアルな英会話を楽しむというよりも、独学で自分の使っている英語表現に不安があり、文法や自然な言い回しについて的確なアドバイスを受けたい人に向いています。

英語太郎

先ほども解説したように、無料版は特に情報の質や専門性についてはかなり課題がありますが、文法や言い回しの指摘については「使える」と思いました。英会話表現やライティングの専属赤ペン先生的なイメージで独学にChatGPTを取り入れるのがおすすめです。

ChatGPTの英会話が向いていない人

ChatGPTがあまり向いていないのは、リアルなコミュニケーションを重視する人や、体系的な学習が必要な人です。

英語太郎

ChatGPTはスピーカーの発音や喋り方はとてもナチュラルで驚きましたが、英会話の内容はどうしてもどこか一般的というか、「AIっぽさ」を感じることが多かったです。

僕は「スピークバディ」というAI英会話アプリを使っていますが、こちらも発音や声のトーンは機械的な印象があるものの、内容はかなり多彩。感情に関する表現や喜怒哀楽のリアルなシチュエーションが豊富なカリキュラムが多くそろっていて、体系的な学習もできるので、英会話を学ぶならChatGPTよりスピークバディの方がいいかな、という印象でした。

英会話初心者の方のように、体系的にいろんな表現を学んでいく必要がある段階では、ChatGPTの自由度の高さはあやふやな学習に陥ってしまう心配があるので、初級レベルの方には特に向いていないと僕は感じました。

ChatGPTでの英語の勉強に関するよくある質問

ChatGPTで文法の間違いを指摘してもらえますか?

ChatGPTに文法のチェックを依頼すると、間違いを指摘し正しい文を提案してくれます。特定の単語の意味や使い方についても質問すると、ChatGPTが詳しく説明してくれます。

英語太郎

「文法をチェックして」「単語の使い方を解説して」と積極的にお願いしてみましょう。

長文のライティングの添削をしてもらえますか?

メールのような短文ではなく、長文の添削も依頼すると、文法や語彙の修正、構成のアドバイスを提供してくれます。

英語太郎

ただし、論文のような長い文章の場合はうまく作動してくれないこともあります。比較的短めの文章の方がおすすめです。

ChatGPT以外で英会話の練習ができるアプリはある?

英語太郎

僕が実際に使っているアプリを紹介します。有料ですが、正直無料アプリとは段違いの学習効果があるので、広告や機能制限が多い無料アプリよりもおすすめです。具体的なアプリについては下記の記事も参考にしてください。

まとめ:ChatGPTは英会話学習の補助ツールとして役立つ

英語太郎

最後に、まとめとしてChatGPTを独学に使う際の方向性をお話しします!

結論から言えば、ChatGPTは万能ではないものの、うまく活用すれば英語力アップに大いに役立つツールだと言えます。

ポイントは、ChatGPTの長所を活かしつつ、弱点も理解しておくこと。手軽さや柔軟さは魅力である一方、情報の不正確性や学習計画の立てづらさという課題があります。

今回最も印象的だったのが、添削力の高さと、質問のしやすさでした。これまでの英会話の独学の最大の課題は「誰からもフィードバックが得られない」ことでしたが、ChatGPTの登場でその課題はほぼ克服されたと言っても過言ではないと感じました。

英語太郎

下記の記事ではChatGPTで英会話レッスンや添削を受ける具体的なやり方を解説しているので、この体験談を読んでちょっと試してみようと思った方は、ぜひ参考にしてください!

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