この記事では、TOEIC初心者の方に向けて、効率的に600点を目指すための完全ガイドをお届けします。
僕自身、TOEICの勉強を始めた頃は右も左も分からない状態でしたが、試行錯誤を重ねて今の950点まで到達することができました。その経験を活かして、皆さんにTOEIC学習の道筋をお伝えできればと思います。
TOEICとは?初心者が知っておくべき基本情報
まずは、TOEICについての基本情報を解説します。
TOEICは「Test of English for International Communication」の略で、国際的なコミュニケーション英語能力を測るテストです。試験時間は2時間で、リスニングセクション45分、リーディングセクション75分から構成されています。
問題数は合計200問あり、リスニングとリーディングがそれぞれ100問ずつです。スコアは10点から990点までの範囲で、5点刻みで評価されます。
TOEICスコアは就職活動や転職、昇進、海外赴任の基準として広く活用されているため、ビジネスパーソンにとって避けて通れない英語資格試験と言えるでしょう。
受験料は2024年10月現在、7,810円(税込)となっています。公開テストは月に1-2回程度実施されているので、自分のスケジュールに合わせて受験日を選ぶことができます。
TOEIC初心者が最初に行うべき3つのステップ
TOEIC初心者のステップ1. 現在の英語力を把握する
TOEIC学習を始める前に、まずは自分の現在の英語力を正確に把握することが重要です。
僕が初めてTOEICを受験したときは、自分の英語力を過大評価していたため、思うような結果が出ませんでした。そこで、以下の方法で自分の英語力を客観的に評価することをおすすめします。
まず、TOEIC模擬テストを受験してみましょう。公式問題集やTOEIC対策アプリで提供されている模擬テストを活用するのがおすすめです。また、英検とTOEICの目安比較も参考になります。一般的に、英検2級がTOEIC600点程度、準1級が785点程度に相当すると言われています。
TOEIC初心者のステップ2. 目標スコアを設定する
現在の英語力を把握したら、次は目標スコアを設定しましょう。一般的に、TOEIC600点はビジネスで最低限必要とされるレベルと言われています。
ただし、業界によって求められるスコアは異なります。例えば、IT業界では700点以上、商社では750点以上が求められることが多いです。
目標設定の際は、現在の英語力に基づいて現実的な目標を立てることが大切です。例えば、短期・中期・長期目標を以下のように設定します。
- 短期目標(3ヶ月):500点
- 中期目標(6ヶ月):550点
- 長期目標(1年):600点
さらに、週単位の小目標を設定することで、モチベーションを維持しやすくなります。例えば、「新出単語50個習得」「リスニング問題30問正解」などの具体的な目標を立てると良いでしょう。
TOEIC初心者のステップ3. 学習計画を立てる
目標が決まったら、具体的な学習計画を立てましょう。僕のおすすめは、受験日の3-6ヶ月前から本格的な学習を始めることです。
平日の学習時間は、1日1-2時間を目安にします。例えば、朝30分、通勤中30分、就寝前30分など、自分のライフスタイルに合わせて時間を確保しましょう。週末は集中学習の時間とし、1日3-4時間かけて長文読解や模擬テストに取り組むと効果的です。
月間目標としては、単語500個の習得、TOEIC形式の問題300問の演習、リスニング教材5時間の学習などを設定すると良いでしょう。また、2週間に1回は模擬テストを受験して、自分の進捗を確認することをおすすめします。
TOEIC初心者におすすめの勉強法
TOEIC初心者向け勉強法1. 基礎英語力の強化
TOEIC学習の基礎となるのは、やはり基本的な英語力です。僕自身、最初はTOEIC専門の問題集に手を出しましたが、基礎英語力が不足していたために思うような成果が出ませんでした。そこでおすすめなのが、スタディサプリENGLISHなどのオンライン学習サービスです。
スタディサプリENGLISHでは、基礎的な語彙力から文法まで、初心者でも無理なく学べるコンテンツが豊富に用意されています。特に、中学・高校レベルの英文法を復習できる点が魅力的です。TOEICの得点アップには、この基礎固めが非常に重要なんです。詳しくは下記の記事をご覧ください。
TOEIC初心者向け勉強法2. 実践的な問題演習
基礎力をある程度つけたら、次は実践的な問題演習に移ります。
僕がおすすめするのは、『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』を活用する方法です。複数回をローテーションしながら繰り返し学習するのが効果的です。
具体的には、1週間で1冊分の問題を解き、解説をしっかり読み込みます。そして翌週は2冊目、その次の週は3冊目というように進めていきます。4週目には再び1冊目に戻り、前回できなかった問題を中心に復習します。この方法を続けることで、多様な問題パターンに慣れることができます。
また、先ほどのスタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースには演習問題も豊富にあるので、併用するのもおすすめです。毎日20分程度、パート別の演習に取り組むことで、各セクションの特徴をしっかり押さえることができます。
僕自身、問題集+スタサプで短期間にスコアを大きく伸ばすことができました。
社会人・学生別 TOEIC学習スケジュールの立て方
社会人向け効率的な学習プラン
社会人の方は、時間の確保が最大の課題になるでしょう。僕も社会人になってからTOEICの勉強を始めたので、その大変さはよく分かります。そこでおすすめなのが、通勤電車やスキマ時間を活用したアプリ学習です。
例えば、朝の通勤時間にはリスニング問題に取り組み、帰りの電車では単語学習や読解問題を解くといった具合です。スマートフォンやタブレットを使えば、どこでも手軽に学習できるのがメリットです。
昼休みの15-20分も有効活用しましょう。この時間を使って単語学習やショートリーディングに取り組むと、着実に力がつきます。就寝前の30分も貴重な学習時間です。
この時間帯は、その日学んだことの復習や、翌日の学習計画を立てるのに適しています。
学生向け集中学習プラン
学生の皆さんは、長期休暇を有効活用することをおすすめします。夏休みや春休みといった長期休暇中は、一日2-3時間の集中学習が可能です。この期間に基礎固めと問題演習を徹底的に行うことで、大きくスコアを伸ばすチャンスです。
また、大学によってはTOEIC対策講座を開講しているところもあります。こうした講座は専門家による指導を受けられる貴重な機会なので、積極的に活用しましょう。
授業の空き時間も有効活用できます。この時間にTOEIC対策アプリに取り組むことで、コンスタントに学習を続けることができます。僕自身、大学時代はこの方法で隙間時間を有効活用し、効率的に点数を上げることができました。
TOEIC初心者の方のよくある質問
最後に、TOEICのよくある質問にお答えします!
TOEICの勉強を始めるのに最適な時期はありますか?
一般的なタイミングとしては以下のようなものがあります。
就職活動を控えている大学生の場合、大学3年生の頃から始めるのがおすすめです。この時期から始めれば、就活本番までに十分なスコアを獲得できる可能性が高いです。
社会人の方で転職を考えている場合は、転職活動開始の6ヶ月前から本格的に取り組むと良いでしょう。多くの企業がTOEICスコアを採用基準の一つとしているので、この期間でスコアを上げておくことで、選択肢が広がります。
昇進試験がある場合は、試験の3-6ヶ月前から集中的に学習を始めましょう。この期間があれば、十分なスコアアップが見込めます。
長期休暇の直前からスタートするのも効果的です。夏休みや年末年始などの長期休暇は、集中して学習に取り組める絶好の機会です。この期間を利用して基礎固めや集中的な問題演習を行うことで、大幅なスコアアップが期待できます。
ただし、自己啓発の一環としてTOEICに取り組む場合は、「今すぐスタート」が最適です。英語力向上に早すぎるタイミングはありません。今日から始めることで、着実に力をつけていくことができます。
TOEIC対策にオンライン英会話は効果がありますか?
結論から言えば、効果はあります。ただし、通常の英会話レッスンよりも、TOEIC専門のコースを選択することをおすすめします。例えば、下記の記事のようなKIRIHARA Online Academyなどの、TOEIC専門コースを提供しているサービスを利用するのが効果的です。
こうしたサービスでは、TOEICの出題形式に沿った練習や、頻出フレーズの学習ができます。特にKIRIHARA Online Academyは日本人講師がレッスンを担当するので、初心者の方でも安心です。
TOEICの勉強は毎日どのくらいの時間をかけるべきですか?
理想的な学習時間は、以下のようになります。
平日は最低1時間の学習時間を確保しましょう。例えば、朝30分と夜30分に分けて学習するのがおすすめです。朝は新しい単語や文法を学び、夜はその日学んだことを復習するという具合です。
週末は1日2-4時間の集中学習が効果的です。この時間を使って、長文読解や模擬テストに取り組みましょう。時間に余裕がある場合は、リスニング問題を集中的に解くのも良いでしょう。
通勤・通学時間も有効活用しましょう。往復60-90分の時間があれば、その全てをリスニング学習に充てることができます。
ただ、時間も大事ですが、個人的には「アプリを全部やりきる」「問題集の内容を完璧に習得する」など、教材単位で目標を立てるのもおすすめです。
TOEICの点数が伸び悩んだ場合、どうすればよいですか?
点数の伸び悩みは、TOEICを受験する多くの人が経験することです。僕自身も何度か壁にぶつかりましたが、以下の方法で乗り越えることができました。
まず、直近3回分の模擬テスト結果を分析し、弱点パートを特定しましょう。例えば、リーディングセクションの中でも特に長文問題で点数が取れていないなど、具体的な弱点を見つけることが大切です。
次に、その弱点に特化した1ヶ月間の集中学習プランを立てます。例えば、長文読解が苦手なら、毎日30分は長文を読む時間を設けるなど、具体的な目標を立てて取り組みましょう。
新しい学習方法の導入も効果的です。音読、精読、多読などのバランスを変えてみましょう。例えば、今まで黙読中心だった人は音読を取り入れてみる。速読中心だった人は、ゆっくりと精読する時間を設けるなど、学習方法に変化をつけることで、新たな気づきが得られることがあります。
TOEIC専門講師による1対1のオンラインコーチングを受けるのも一つの手段です。プロの目から見たアドバイスは非常に有益で、自分では気づかなかった改善点が見つかることがあります。伸び悩み克服という点では、比較的料金の安いegniteのような英語コーチングがおすすめです。
最後に、思い切って1週間のリフレッシュ期間を設けることもおすすめします。この期間は、通常のTOEIC学習は一旦休止し、代わりに英語の映画やドラマを楽しむ時間を作りましょう。これにより、英語に対する興味や学習意欲が再燃することがあります。また、リラックスした状態で英語に触れることで、新たな気づきが得られることもあります。
まとめ:TOEIC初心者が覚えておくべき3つのポイント
ここまで、TOEIC初心者向けの勉強法について詳しく解説してきました。最後に、初心者の皆さんが必ず覚えておくべき3つのポイントをまとめます。
- 基礎固めの重要性:中学・高校レベルの文法と語彙の完全習得が近道です。基礎がしっかりしていれば、応用問題にも対応しやすくなります。
- 継続的な学習習慣:毎日最低1時間の学習時間を確保することが理想的です。ただし、量より質が重要です。短時間でも集中して取り組むことで、着実に力をつけることができます。
- 適切な学習方法の選択:公式問題集、アプリ、オンライン英会話、英語コーチングをバランスよく活用しましょう。特に、公式問題集は本番の雰囲気をつかむのに最適です。アプリはスキマ時間の学習に、TOEIC専門のオンライン英会話や英語コーチングは最短ルートでの目標達成に向いています。
現在950点の僕も、最初は600点突破を目指していました。ぜひ、この記事を参考にコツコツTOEIC対策を頑張ってくださいね!